わかめも

わかめが色々喋ります

ヒプノシスマイクに抱いた違和感、そして。

 

TLに流れてきた、とある人の描いた漫画により自分の中の違和感がはっきり形になった。

せっかくなのでこの場所に綴ってみようと思う。乱文、散文、読み解けたならご名答。

それはローマのコロッセオ
貴族階級の女性と戦わされる男性達
闘争心の高い男達を集め互いに潰し合わせているようにも見える

シンジュク代表 麻天狼
医者、ホスト、会社員
それはサービス提供者という共通点
女性に対し迎合するもの

かたやヨコハマ代表 Mad Trigger Crew
ヤクザ、汚職警官、元軍人
どれも野蛮、汚い、悪などと嫌われる存在。抑圧された武力の塊。
頂点の際まで登りつめたMTCは反逆者の象徴
かつて海賊が掲げた髑髏を、H歴で使われることのなくなった銃を旗に掲げる「人としての反逆」

私はヒプノシスマイクの、中王区の、H歴の、本編であまり語られることのない匂わされる程度のあまりに強大な女尊男卑になぜこのコンテンツが昨今のジェンダーレスに近付こうとする世の中で女性オタク、腐女子に受けたのか。

このコンテンツに惹かれのめり込んだ私もそうだ、ハメられている。
これは、「綾小路きみまろ現象」だ。
綾小路きみまろ現象:中高年をdisっているスタイルながらウケているのは観客はそれを「他人事」として捉え自らを「中高年」だと思っていないから。

ホストに狂ってメンヘラやらかして飛び降り自殺も、政界のトップに居ながら年下ジゴロに逢引の電話をかけるのも、女性のみの侵入を許された特別地区で低い税金で養われているのも、言い換えれば

「女性をバカにしている」
はずなんですよ。ストーリーの中で左馬刻はクソ女共とはっきり言うし独歩も税金の差に愚痴を漏らしている。その上一二三は過去のトラブルで女性恐怖症。はっきりと「嫌なもの」の象徴にされてるんですよ。

でもなぜウケるかって?
このコンテンツに触れてのめり込む我々が「H歴」を架空のものと理解し、「女尊男卑の世界」を一線を引いた目で見てそこに描かれる「嫌な女」を自分たちの事ではないと解釈しているから。

ぶっちゃけ、それが正解です。当たり前です。二次元と三次元の区別が付かなきゃおかしいでしょう。

まあそれはいいとして。

あの世界の中でMTCは貴族階級であり正義に属してしまう「女性たち」に真っ向から歯向かう立場だ、と理解してほしい。
しかもそのチームの面々は"妹"想いだったり"人に尽くす事が好き"だったり、"目標破れて悪に迎合した"りした、根っからの悪ではない。
むしろそう、だからこそ、立ち上がり、この腐った世界の挑発に態々乗り、そこからのし上ってテッペンを取ろうと、そして誰にも有無も言わせないがための、正々堂々とした反逆者。

いや、各チームそれぞれあると思うんですよ。野望が。Fringe Posseのように「世界を面白くしたい」とか。

私は、口に出さず行動で語るそのstyleに惚れ込んで、投票したのかもしれない。
そして、その真っ向から立ち向かおうとする姿に、一票だけ、と決めたのかもしれない。

理鶯のママを騙る上で、もしも"ママ"が大金積んでCD買いまくって投票したら理鶯はどう思うだろうと、改めて考えたら、なんか違う気がしたんだよね。これは、明らかに後付けだけど。

もちろん人には人の応援するスタイルがあるし、お金をそれだけ積める人は凄いと思う。いや本当に、公式にお金を投げられる人は正義だよ。

これはあくまで、ひとりのハマ女でシンジュク中央病院に勤務する理鶯のママで帝統の財布の、私の、ヒプノシスマイクに抱いた違和感とそれに対する答え。

勝ってほしい。一枚しか投票していない身分ではあるけれど。
理鶯、理鶯に、テッペンを取ってほしい。

 

そう思った。